あの男はホームレスだったのか。
とある地下鉄の駅で一時期いたホームレス(?)男性の話。
朝通勤する時にはいないのですが、15時前後の時間に通りかかると必ず駅のホーム(椅子が並んでるところが少し段差になっている所)に寝ている人がいて、
年齢は20代後半から30代でしょうか、普通の青年が酔っ払って寝ちゃいました、みたいな雰囲気。
でも、ちゃんと薄い毛布のようなものにくるまり、冷たいコンクリートから身を守るために下にはダンボールが敷いてあり、枕はMONOPRIX(スーパーのエコバック)に布のようなものが入っていて、なんか寝心地が良さそう。笑
そうそう、こんな感じ↓
この日は、コーンフレーク的なのを食べてるでしょ。笑
で、右手にはタバコ。
室内でタバコは吸っちゃだめなんですけどね。
でも、駅員も清掃員の人たちも誰も何も声をかけない。
で、
たまに、
『フワァァァ〜』
と、両手を上げながら大きく伸びをしていたり、
またある時はバナナ食べてたり。
目があうと、お金ちょーだいと手を差し出してきよる。
人目を気にしなさすぎて、むしろ面白い。
自由すぎる、この人。
で、ある日びっくりしたことがあって
その日いつもと同じように電車を待っていたら、その男性がムクッと起きて、自分が使っていた寝床セットのダンボールや毛布をMONOPRIXの袋に入れた後、
その後、普通に電車に乗ってどこかに行きました
めっちゃ自由ですやん。
そもそも、駅の改札を切符なしでくぐり抜けてきたツワモノでしょうから。
フランスには無線乗車する人、まっっっじで多いんですよね。
季節は冬になって、駅のホームは外に比べると比較的暖かいけれど、それでもペラペラの毛布1枚じゃ寒いでしょ、という時期になった頃。
ある日突然、その人は寝袋を手にいれたらしく、また気持ちよさそうに駅のホームで寝てました。
と、思っていたら、パリにいるホームレスたちの(少なくとも私の徒歩圏内の場所)ほとんどは、寝袋をゲットしていていびきをかいて寝ていたりします。
誰かがかわいそうと思っていらない寝袋をあげたのか、
ゴミ箱から拾ってきたのか、
それとも、物乞いで得たお金を貯めて寝袋を買ったのかはわかりませんが
謎多き、ホームレス。
こっちの人は、ホームレスであろうと、普通に会話をしていたり、笑いあっていたりする場面も見かけたりもします。
たまに、このひとはホームレスをただ装っているだけなのでは?という人も見かけますし。本当のところは、実際に聞いたわけじゃないからわからないんですけどね。
ホームレスの中にも階級があるようで、
その話はまた今度気が向いたら。